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イギリスの教育制度
イギリスの中等教育
教育制度は、細部は全国統一ではないが、公立、私立とも5〜7歳で小学校1年生に入学し、16歳で義務教育が修了する。大きな特徴は、『卒業』という考え方がないことで、イヤー11修了の年に、GCSEという統一試験がある。受験義務はないが、この試験の結果はその後の進学や就職の際の選考基準として重きをおかれる。
イヤー11修了後の2年間は、職業専門学校と進学準備校に進路が分かれる。大学進学希望者はイヤー12、13でGCE・Aレベルの試験を受ける。いずれの試験も科目ごとに行われるもので、学生は自分が必要な科目だけを受験し、その成績は大学へのアプライ(出願)の決め手になる。
卒業資格の代りに統一試験
●GCSE課程
『卒業』のないイギリスでは、イヤー10、11の2年間は、GCSE課程になる。学校生活が一変するわけではないが、試験に向けて科目選択をしていく。約20科目のなかから、10科目程度を選択する。必修は学校によって違うが、英語(国語)、数学、フランス語、理科など。採点方法は、2年間の平常点(レポートや小テスト)の評価と試験の点数の総合評価。1科目ごとにA〜Gまでのグレードが付き、その成績が義務教育修了の証。GCSEの成績は、イヤー12、13を過ごす学校への進学の際も、その後の就職の際も、また大学進学の際もAレベルの成績とともに必要になる。
●GCE・A課程
大学進学のためにはさらに2年間GCE・Aレベルの課程に進む。進学先は6th Form 、Tutorial CollegeあるいはCollege of Further Educationになる。Aレベルの課程は、日本の大学1〜2年の一般教養課程に当たる。イヤー12、13で数科目ずつ受験し、成績はA〜Eが合格。大学での専攻を見据えて、それに必要な受験科目を自分で選ぶ。Aレベル受験が終わると、大学にアプライ(出願)する。イギリス全土の大学数は100校足らず。1校を除いてすべてが国立だ。アプライにはGCSE(C以上)とGCE・Aレベルの成績が必要。大学学部はおおむね3年間で修了できる。
イギリスの高等教育
オックスフォード、ケンブリッジを頂点とするイギリスの大学は1校を除いて公立。University,College of Higher Educationなど学士号が取得できる大学でも、その成り立ちにより名称がまちまちだが、学位のレベルには変わりはない。大部分の大学の学部は3年間で学士号が取得できる。
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イギリスの留学事情
歴史の古いイギリスの英語教育
イギリスの英語教育の歴史は古く、19世紀の大英帝国から始まる。植民地を統治するために、現地の住民に英語を学ばせたところから始まったEFL(English as a Foreign Language)。そのメソッドも確立されており、正統英語のゆえんでもある。また、英語以外にも、イギリスでは子どものうちから音楽、美術など文化的な教育水準も高く、留学生に人気の高い国となっている。
近年、トニー・ブレア首相が打ち出した「留学生増加キャンペーン」のため留学生の受け入れ態勢はますます充実してきている。これは、高等教育分野における世界教育市場の25%を目標に留学生を受け入れ、産業を拡大しようという政策。語学力の足りない生徒のためのEFLも強化され、学べる機会が広がっている。
日本とは違う授業スタイル
イヤー11、12、13(日本の高1・2・3年にあたる)と、連続して統一試験の試練に立ち向かわなくてはならないイギリスの学生は、たいへんな勉強家ぞろい。けれども学校の教育は必ずしも知識教育ではない。初等教育でも最低9科目のカリキュラムであり、中等教育ではさらに科目は増えるが、基本的に、得た知識でものを考えることを訓練することを重んじている。さまざまな答を導き出してみることや正解に至るプロセスを通して個人の能力を養うのが教育だと考えられているからだ。その考えが試験方法にもあらわれている。試験はすべて自分の考えをまとめる記述式。授業も常に時分の考えを発言することを求められるので、英語力にハンデのある留学生にとっては、ハードな授業と言える。
机に向かって勉強する時間が長いわけではなく、スポーツ・芸術・社会活動は、学校教育のなかで重要な位置を占めている。学生たちは30種類以上もあるクラブ活動のいくつかに参加して、放課後を過ごしている。
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