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TOP > 国際派高校の魅力に迫る! > FILE-001 佼成学園女子高等学校
インタビューにこたえてくださったのは・・・
佼成学園女子高等学校
国際交流部 部長
中野 健 先生
西川:「特進留学コース」の概要を教えてください。
「英語の佼成」と言われるほど 英語に力を入れた教育プログラムの一環
中野先生:当校の「特進留学コース」では、クラス全員でニュージーランドの高校へ1年間留学するカリキュラムが組まれています。
留学コースに限らず当校では英語習得のためのカリキュラムを多数設けており、6月と10月の年2回、全校あげて英検(実用英語技能検定)に取り組む「英検まつり」なるものを実施しています。また校内には6人のネイティブの先生が勤務しており、英語の授業を担当することはもちろん、「オレゴン・ルーム」と「ニュージーランド・ルーム」という先生達常駐の開かれた教室があり、アメリカやニュージーランドの資料などが自由に閲覧できるとともに、生徒達がいつでも英語で会話ができる環境を作っています。さらに留学コース以外の生徒に関しては2年生の夏にオーストラリアへの修学旅行に行くなど、全校生徒が常に国際的な感覚を身につける機会を多く持っています。
特に「特進留学コース」では留学前となる1年生時に、ニュージーランド人教師による英会話トレーニング、コンピュータを使った英語でのプレゼンテーション・トレーニング、日本文化を英語で紹介するプログラム学習、「人間関係力」を高めるワークショップ実施など、渡航前にもしっかりとした準備を行なっています。このようなこともあり「英語の佼成」と呼ばれるほど、英語教育に関しては高い評価を得ています。
西川:どのような経緯で、留学プログラムが生まれたのですか?
中等部のイマージョン・プログラムで身につけた国際感覚をさらに伸ばすことが目的
中野先生:当校の中等部にあたる佼成学園女子中学校は、英語で英語以外の教科を学ぶ「イマージョン・プログラム」を実施している全国でも稀有な学校です。美術や体育、コンピュータなどネイティブの先生が英語で授業を行なっております。高校生になると授業の内容が高度になる上、より専門性が増すため「イマージョン・プログラム」を高校生の授業に導入することにはためらいがありました。しかし、せっかく中学生という早い段階から英語に慣れ親しんでいる生徒達に、何か良い手段はないものかと模索している中で、高校生の語学留学に精通していた現在の校長の尽力により、今の留学制度を実現するに至りました。
西川:留学を通じて、生徒はどんなことを学ぶのでしょう?
クラス全員で留学するから頑張ることができる人と人とのつながりの大切さも学ぶ
中野先生:留学生活は現地到着後、2週間語学学校に通い最終調整が行なわれ、12校のある各滞在先へ分かれていよいよニュージーランドの生徒たちと一緒に学ぶ生活がスタートします。
最初は言葉はもちろんのこと、日本とニュージーランドの文化・習慣の違いに驚かされる生徒がほとんどです。ニュージーランドでは子供が大人の言うことを聞くのは当たり前で、どんなに反抗心のある子でも、幼い頃から大人の話はまず聞くという習慣が身に付いています。先生が宿題を課したにも関わらずやってこない生徒がいれば、校長室の前に机を持ってきて宿題をすることもあるようです。「人に敬意を払うこと」が校則になっている程、日本以上に規律正しい国と言えます。ホームステイ先においても、ホストファザーが子供をあまりにも厳しく叱る場面を見て「どうしてそんなに厳しく叱るの?」と生徒が聞いたところ「子供が大人の言うことを聞くのはこの国では常識。口を挟まないで欲しい。」と叱責されたことがあるほどです。
そのようなカルチャーショックを受けながら過ごす最初の3ヶ月は、やはり生徒達にとって辛い期間であるようです。 そんな中、渡航してから3カ月後と6カ月後にはニュージーランド国内に生徒達が再度集まり合宿を行い、その学期を振り返ってのアドバイザーとの面談、日本食を囲んでの夕食、英検の過去問テスト、ミーティングなどを行い、お互いが士気を高めていきます。生徒の中には留学中に挫けてしまいそうな子もいますが、みんなでがんばるという一体感を持つことによって無事に乗り切ることができるようです。その後は生徒の個人差はあるものの、ニュージーランドの学生達と友達になるなどして、帰国が惜しいと感じるようにまでなってくるのです。
西川:高校時代に留学することに、どのような意義があるのでしょうか?
留学を通じて独立心を養うことは子供にとっても親にとっても貴重な体験
中野先生:帰国後は英語力の向上はもちろんのこと、異なる文化や習慣に触れることによって人間の幅が広くなってきます。現地ではボランティア活動なども行なっているので、奉仕の精神も芽生えており、何よりも渡航前までは自分だけが中心だった物事の考え方が変わり、自分がいかにたくさんの人々に支えられて生きているのかを実感し、人と人のつながりを大切にできるようになります。また、現地では常に自分の意見を求められることが多いため大人らしい自己主張ができるようになり、独立心も育ちます。そのためか帰国してからは親や先生、友達に対しても「ありがとう」と素直に言える子が多いですね。「かわいい子には旅をさせよ」という成句がありますが、高校生という若い世代が留学することは、まさに世の中の辛苦を味わい人間として成長する絶好の機会だと思います。
苦労して達成する課程こそ大切
中野先生:その苦労を知っている生徒だけあり、帰国後の受験勉強にも他の生徒たちとは取り組み方に違いを感じます。「よしやってやろう!」、「みんなで頑張ろう!」という気持ちがこちらにも伝わってきます。受験勉強は学力をつける意味でも大切なのですが、目標に向かって何かを成し遂げるという過程が大事なのだということを教えています。そのような考え方も留学した生徒たちは既に身に付けて帰国しています。
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 西川編集長
留学して3ヶ月後の合宿では弱音や不満が多いけど、みんなで励ましあって乗り越え、留学6ヶ月後の合宿では生き生きしている・・というエピソードが印象的でした。もちろん、1人で留学して乗り越えるのも立派だけど、それでは、ちょっと不安、という生徒さんには、ちょうどいい制度ですね。

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