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生活編
ホームステイ先はどんな家庭ですか?
国籍や人種、家族構成など、留学中にお世話になるホームステイ先は、実にさまざまなタイプがある。
たとえば両親と4人兄弟、祖父母が住む大家族から、シングルマザーや一人暮らしのおばあさんまで、家族構成だけでも千差万別だ。留学生の関わり方も家庭によって異なる。本当の家族のように迎えられ、夕食後の団らんや親戚の集まり、家族旅行まで連れていってくれるホストファミリーがあるかと思えば、団らんは少ないぶん門限などのルールが少なく、「個人」の自由を大切にしてくれるホストファミリーもある。どちらがいいのかは滞在した本人が感じることなので、一概にはいえないが、いろいろな「家族」がいることを知り、受け入れることがホームステイの一番の目的なのだろう。
ちなみに交換留学は、国際交流ボランティアの一貫として留学生を受入れているため、宿泊と食事は無償で提供される。私費留学をはじめその他の留学では、宿泊費と食費を支払ってホームステイを行う「ペイイングホームステイ」もある。こちらはいわゆる「下宿」スタイルだ。
カウンセラーからのアドバイス
■ホストファミリーは、それぞれ人種も宗教も家族構成もさまざまであり、家族の数だけスタイルがあるので、「こういう家族ですよ」と一言でいえるものではありませんが、どのホストファミリーにも共通することは、あなたが1年間ホスト国で学び、理解し、交流したいという意欲を「好意」からサポートしてくれる人たちだということです。各家庭は、書類審査と地域担当者の面接を受け、自分たちが受け入れる海外の息子や娘との生活を思い描きながら、参加生の書類を家族とともに検討し、受け入れる参加生を決定していくことになります。
ホストファミリーが決定次第詳細をご連絡しますので、手紙やメールを出したり電話をしたりなど、積極的に連絡をとってお互いの理解を深めましょう。
(EF Foundation日本事務局 三品さん)
■高校生の受け入れ先としてふさわしいかどうかという基準で厳選された、フレンドリーな家庭になります。
(GSI留学総合情報センター 吉川さん)
■各学校が、ある一定の基準に基づいて審査をし、ホスト宅として適切であると判断した家庭が、ホームステイ先として登録されます。ホームステイ先の家族構成や人種はさまざまで複数の留学生を受け入れている家庭も少なくありません。
(ICC国際交流委員会 磯部さん)
■人種、家族構成などさまざまですが、外国人高校生を受け入れる家庭は異文化交流に興味のある人たちです。
(米国非営利教育法人アユサインターナショナル 桑山さん)
■交換留学の主旨を理解し、家族の一員としてボランティアで受け入れてくれるということが重要であり、人種、宗教、所得、家族構成などはホストファミリーの選定条件にはなりません。
(WYS教育交流協会・日本事務局 國分さん)
■各国共通しているのは、さまざまな家庭があるということです。日本でも両親がそろっている家庭とそうでない家庭、また、子供がいる家庭とそうでない家庭があるように、いろいろな家族構成が予想されます。海外から何度も留学生を受け入れているベテランのファミリーも多くいらっしゃいます。
(スタッフサービス留学センター 原さん)

ホームステイ先は どうやって決めるのですか?
本人の希望や動物アレルギーなどの注意事項を書いた「アプリケーション」を現地に送って、まず現地の担当者が条件に合った候補をいくつか選び出す。
その中から、一番ふさわしいと思われる場所とホストファミリーを決定する。その後最終段階として、ホストファミリーに留学生についての書類を見せ、OKであればマッチング完了だ。ホームステイ先を選ぶのは、交換留学では地域担当者、私費留学は学校か現地手配会社のスタッフとなる。どんな地域になるのか、どんなホストファミリーに出会えるのかは、出発前までにはわかるので、それまで楽しみに待っていよう。

事前にホームステイ先 の家族と連絡は 取れるのでしょうか?
交換留学・私費留学ともにホストファミリーが決まったあと、連絡を取ることは可能。
ただしいつホームステイ先が決まるのかは、留学手続きの依頼先で異なる。

昼食はどうすれば いいのですか?
ホームステイは、プログラムによって1日2食と1日3食があり、寮の場合は1日3食が多い。
1日3食用意されるときは心配いらないが、朝と晩の1日2食だったときは、昼食を自分で用意しないといけないのだ。このときのランチ代は、時自分のお小遣いから出すようになる。たとえば学校のカフェテリアで食べたり、キャンティーン(売店)で買ってもいい。同じようなメニューで飽きそう!という人は、自分でサンドイッチを作って持っていけば、食費の節約にもなるし一石二鳥。

ホームステイでよくある トラブルは何ですか?
文化や生活習慣の異なる家庭で暮らすのだから、ホストファミリーとの思い違いは仕方がないこと。
しかし、トラブルの原因のほとんどがコミュニケーション不足からくるようだ。
カウンセラーからのアドバイス
■コミュニケーション不足や誤解による問題です。また、ボランティアだけではなくビジネス感覚で行っている家庭もあり、仕事が忙しくてあまりかまってくれない家庭もあります。そのような家庭ですと、「自分が期待していたイメージと違った」とショックを受けるケースが多いようです。どのような場合でも、まずは自ら思っていることを「伝える」ことが大切です。日本人で多いのは、言わずに我慢してストレスがたまり、「ホストファミリーを代えたい」となるケースです。
(アイエスエイ 浅野さん)
■ホストファミリーとの間のトラブルは、コミュニケーション不足が生んだ誤解がもとになっていることがほとんどです。ですから、小さなことでも、その場で確認や解決をしておくよう心がけてください。大切なことは、積極的に自分の気持ちや考えを話すことです。わからないことを自分の思いこみで処理しないで、ホストファミリーに相談しましょう。万一ホストファミリーとどうしてもうまくいかない場合は、地域担当者に相談してください。
(EF Foundation日本事務局 三品さん)
■言葉と文化の違いから発生する誤解が多いようです。
(キャップスタディーズ 野沢さん)
■「帰宅すると自室に閉じこもりっきり」「家の手伝いを全くしない」など、学生の自分本位な行動によるトラブルがほとんどです。家ではできるだけホストファミリーと一緒に過ごし、コミュニケーションをとるよう心掛けましょう。
(ウインテック留学センター 加藤さん)

門限など、寮の規則は 厳しいのでしょうか?
交換留学はホームステイが基本なので、寮滞在が経験できるのは私費留学の場合。
寮ではたくさんの生徒と共同生活が基本となるので、門限などの基本的なルールが決められている。国や学校によっては、自習時間を含むタイムテーブルがしっかり決まっているので「厳しい」と感じる人もいるようだが、勉強に集中できる環境になっていると考えよう。
カウンセラーからのアドバイス
■寮では守らなければならない食事の時間や門限などがあります。学校によりますが、多くの寮が4~6人部屋で団体生活をすることになるため、ホームステイと比べると規則は厳しくなっているのが一般的です。
(ICC国際交流委員会 磯部さん)

物語で見たイギリスの 寮生活は、どんな雰囲気なのですか?
「ハリー・ポッター」の物語で知られるようになった寄宿学校での生活は、留学生も体験できる。
カウンセラーからのアドバイス
■寮は高校3年生になると個室のある学校もありますが、ほとんどは4~6人位の大部屋です。
(アイルランド留学センター中島さん)
■学校によってさまざまですが、個室というところは少なく、2~4人部屋が平均だと思います。寮制の学校は一般的に進学校で、勉強をする時間、電話をする時間が決まっていることがあります。また、門限など、ホームステイと比較してルールがあらかじめ決まっています。そのため、きちんと規則を守ることができる留学生であれば、気持ちよく生活できると思います。
(国際教育交流協会PIEE 板橋さん)
■学校によって寮の規則や部屋割りは異なります。個室と相部屋を選べる場合もありますし、2~4人部屋のみとなっている場合などもあります。規則正しい生活を心がければ、窮屈に感じることも少ないでしょう。
(ワールドアベニュー 門田さん)

子どもの留学先へ 親が様子を見に行くことはできますか?
様子を見に行くことを禁止はしていない。
しかし、親元を離れ海外で一人で暮らすことが海外留学の醍醐味なので、様子を見に行く時期はしっかり検討してから。私費留学の場合は、高校の卒業式など節目のイベントに合わせて出掛けると、お子さんの成長ぶりが実感できるとてもいい機会になるはず。一方で、ホームシックになりがちな初めの頃では、本人の里心がつき留学断念ということにもなりかねないので、過保護になりすぎないように。
カウンセラーからのアドバイス
■あまりお勧めはしませんが、私費留学の場合は可能です。ご本人と保護者の間で、ステイ先に訪れる必要性や留学の目的についてよく話し合って決められたらよいと思います。
(アイエスエイ 浅野さん)
■可能です。しかし、突然訪ねられてはホストファミリーが驚いてしまうので、事前に現地スタッフやホストファミリーに相談してください。
(ワールドアベニュー 門田さん)
■EFでは、交換留学中のお子さんの留学先を訪ねるのであれば、滞在期間の終わり頃に行くことをおすすめします。ホストファミリーや滞在国での生活にようやく慣れてきた頃にご両親が訪ねてくれば、気持ちが日本に引き戻されてしまう可能性があるからです。同様に過度のEメールや電話でのやりとりにも気をつけましょう。もし、訪問したいという時は事前にファミリーに了解を取るのを忘れないようにしてください。
(EF Foundation 日本事務局 三品さん)
■帰国直前にプロムパーティがあります。せっかくの晴れ姿を、ぜひご両親に見せてあげてください。ただ、帰国直前ではなくプログラム期間中にご両親と会った場合、その後たいへんなホームシックにかかることがあるので、手紙や電話での近況報告をお勧めします。
(米国非営利教育法人アユサインターナショナル 桑山さん)
■基本的には「NO」です。交換留学においては10カ月ないし1年というプログラム期間中に日本の保護者が留学先を訪問することは、プログラムの中断と判断されます。
(WYS教育交流協会・日本事務局 國分さん)

大学受験に 影響はありませんか?
一般の学生が本格的に受験勉強を始めるのは高校3年生の夏休みから。
1~2年の期間で留学した人も、その時期までに帰国していれば、受験への影響はそれほどないだろう。留学を通して英語力はしっかり身に付いているし、勉強に対する姿勢も変わってきていると思うので、むしろ一般学生よりも受験勉強に対する不安は少ないかもしれない。日本の高校が休学扱いだった場合、同い年の人より大学受験が1年遅くなるかもしれないが、浪人生も多いので、大学へ入学してしまえば気にならないはず。
一方、海外の高校に3年間在籍して卒業した人は、大学受験にもその経験を活用しよう。たとえば留学経験者のための特別枠を設けている大学では、TOEFLなどのスコアを提出したり、語学の試験を行うところもある。細かい内容は大学によって異なるので入試前に確認を。
カウンセラーからのアドバイス
■高校留学という体験を大学受験に活かすことは十分可能だと思います。英語力が出発前に比べてアップしているので、普通の学生が英語の勉強に割く時間を他の教科に当てることもできるでしょうし、最近増える傾向にあるAO入試にチャレンジするのもいいと思います。また、海外の大学への進学を志すという選択肢もあります。留学中に身につけた高い集中力と自己管理能力を最大限活かすことができれば、きっと成果につながるでしょう。
(EF Foundation日本事務局 三品さん)
■留学されることによって、特に理数系の科目で遅れてしまうことは否めません。しかしその分、留学をしたことによる利点もありますので、それを強みに受験されるという方法があるかと思います。どちらにしても、出発前に学校の先生と相談することをお勧めします。
(アイエスエイ 浅野さん)
■最近の大学では、AO入試など、積極的に自分で自分をアピールする入試方法を設けているところが増えています。高校時代に10カ月交換留学をしていたということは、異文化交流をし、積極的に自分の道を切り拓いていこうとしている人物だと評価されます。確かに、日本の学校での勉強では遅れも出てしまいますが、英語をツールとして活用できるのではないでしょうか。
(米国非営利教育法人アユサインターナショナル 桑山さん)

日本から連絡をするには どうすればいいのですか?
最近は、ファックスやメールなどの通信手段が発達しているので、海外から連絡を取るのは意外なほど簡単だ。
なかでも1年以上の長期留学をしている人は、日本からノートパソコンを持っていくことが多い。その場合は、現地で接続する方法を事前に調べておこう。
一方、昔ながらの手紙もおすすめ。両親への感謝の言葉も、手紙だと自然に伝えられそう。帰国後、自分の気持ちをつづった思い出の品にもなる。
カウンセラーからのアドバイス
■コンピュータはあれば便利かもしれませんが、基本的には1年間の留学で持っていくことはお勧めしていません。コンピュータは学校やホームステイ先にも(許可を得れば)あります。また、コンピュータを盗まれてしまっても、補償はされません。なお、ホームステイ先でインターネットに接続する場合は、電話代などは自分で負担することが原則です。
(アイエスエイ 浅野さん)
■コンピュータがインターネットに接続できればとても便利ですが、ホームステイの電話回線の問題などもありますので、確認が必要です。留学先によっては、インターネットの常時接続の環境がまだ整っていないところもあります。電話回線のダイヤルアップだとメールやインターネットをしている間はほかの家族が電話を利用できなくなってしまいますので、使用時間などホストファミリーと確認を取っておきましょう。個人用に電話回線を引ければ自由に使用できますが、部屋にこもりっきりで朝まで日本のサイトを見たりゲームをしたりなど、留学と関係のないところで時間と費用を浪費してしまう恐れがあります。学校のコンピュータルームなどは利用できますので、慌ててコンピュータを購入する必要はないでしょう。
(JASA海外進学センター 澤田さん)

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